リールの番手1000番~4000番の違いは?特徴・選び方・おすすめを徹底解説

リールの番手1000番~4000番の違いは?特徴・選び方・おすすめを徹底解説

リールの番手ごとの特徴と使用感

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/¥AA-3778880/

スピニングリール(リール)の番手とは、主にスピニングリールのサイズや、スプール(糸を巻く部分)の容量のことで、番手が大きくなると以下の要素が変わります。

  • リールのサイズ(大きくなるほど重くなる)
  • スプールの糸巻き量(大きくなるほど多く巻ける)
  • ドラグ力(大きくなるほど強い)
  • 巻き取りパワー(大きくなるほどパワフル)
  • 巻き取りのスピード(ギア比によるが、大型リールのほうが速い傾向)

より具体的に番手ごとの特徴とおすすめの用途、使用感について見ていきましょう。

1. 1000番(超小型)

1000番はスピニングリールの中でも最小のサイズで、コンパクトで軽量ながら用途が限られます。

1000番サイズのスピニングリールの特徴やおすすめの用途、使用感について解説していきます。

特徴

1000番サイズのスピニングリールは、スピニングリールの中でも最も小型で軽量なサイズで、ラインを巻ける量もほかの番手より少ないのが特徴です。

スプールも小さいため、対応しているラインはPEラインの0.2号~0.4号、ナイロンラインやフロロラインの場合は、2lb~4lbが適しています。

海でも川でも使えますが、ドラグ力は1kg~3kgと弱めで対応する釣りが限られ、繊細な釣りに適したスピニングリールです。

おすすめの用途

1000番手のスピニングリールに適した用途は、アジング(ルアーを使ったアジ釣り)やメバリング(ワームなどのルアーを使ったメバル釣り)など、小型のライトゲームです。

小型のヤマメやイワナを狙った渓流釣りや、エリアトラウト(管理釣り場でのニジマス釣り)も、1000番手のルアーに適しています。

軽量小型なスピニングルアーなので、長時間の釣りでも疲れにくく、繊細な操作が求められる釣りでの使用もおすすめです。

使用感

1000番手のスピニングリールは、軽量コンパクトで長時間持っていても疲れにくく、力に自信のない人や女性でもキャストがしやすいです。

感度が高く、繊細な操作もしやすくなっていますが、ドラグが弱いためターゲット(狙う魚)を選びます。

また、スプールもコンパクトなためラインキャパシティ(巻ける釣り糸の容量)も限られ、遠投には向きません。

1000番(超小型)のおすすめ商品

初心者でも扱いやすい、エントリーモデルのお手軽な1000番手スピニングリールが、SHIMANO(シマノ)「ネクサーブ 1000 リール スピニング」です。

■SHIMANO ネクサーブ 1000 リール スピニング

引用元:https://fishingman.jp/products/smn-044112

海釣りも渓流釣りでも使え、AR-Cスプールの搭載により、ライン放出の際に絡まるなどのライントラブルを防いでくれます。

お求めやすい価格ながら、ブラックのボディに青のメッキがコントラストになった、高級感のあるデザインです。

  • 商品名:ネクサーブ 1000 リール スピニング
  • メーカー:SHIMANO(シマノ)
  • 販売価格(税込):3,997円
  • 自重:220kg
  • ギア比:5
  • 最大ドラグ:3kg
  • 実用ドラグ:2kg

2. 2500番(小型・汎用)

小型ながら万能と言われるのが、2500番手のスピニングリールで、どの番手を買えばいいのか迷ったらおすすめなのが2500番手です。

なぜ2500番手が万能と言われるのか、その特徴やおすすめの用途、使用感について見ていきましょう。

特徴

2500番手のスピニングリールは、ブラックバス釣りやシーバス釣り、ウキ釣りにライトロックフィッシュ(メバルなどの根魚を軽いタックやルアーで釣る)など、岸からのさまざまな釣りで使えることから万能な番手と言われています。

軽さとパワーのバランスに優れ、使用範囲は、PEラインは0.6号~1号、ナイロンラインやフロロカーボンラインは6lb~10lb程度が適しており、ドラグ力(それ以上の負荷がかかると糸が出てくる力)は3kg~5kg程度です。

快適とは言えないものの、アジングやメバリング、30cm程度までなら青物(サバ・ヒラマサなど)も釣り上げることができ、さまざまな魚をターゲットにした釣りができます。

おすすめの用途

スピニングリールの2500番手でおすすめの用途は、オールラウンドに対応できるバスフィッシング、2.5号~3.5号を使ったエギング、小型を狙ったシーバス(スズキ)釣りです。

やや太めのラインを使えば、快適とは言えないもののアジングにも対応でき、チニング(クロダイ狙い)や、大物狙いのトラウト(ニジマス)での使用もおすすめ。

フカセ釣り(海中に仕掛けを漂わせて魚を誘う釣り)や、サビキ釣り(疑似バリが複数ついたハリを使い、アミエビなどを撒いて狙う釣り)、ちょい投げ釣りにも2500番手のスピニングリールはおすすめです。

使用感

2500番手のスピニングリールを使った際の使用感は、軽さとパワーのバランスに優れ、初心者でも扱いやすいです。

さまざまな釣りに使える万能なスピニングリールですが、遠投するには糸巻き量が足りなくなることがあります。

アジングから小型のシーバスまで幅広い魚を狙えますが、さらなる大物を狙うとパワー不足を感じるでしょう。

2500番(超小型)のおすすめ商品

幅広い釣りが楽しめる万能タイプである2500番手のスピニングリールでおすすめなのが、世界戦略機種でもある、SHIMANOの「ミラベル 2500S リール スピニング」です。

■ミラベル 2500S リール スピニング

引用元:https://fishingman.jp/products/smn-045157

ミラベル 2500Sはスピニングリール本体の軽さと、回転の軽さを追求したMGLシリーズで、自重や巻き上げの軽さ・質をとことん追求した、妥協のない設計。

サイレントドライブやねじ込み式ハンドルを採用することで、巻き上げ時のノイズやガタを抑えており、快適なフィッシングが楽しめます。

  • 商品名:ミラベル 2500S リール スピニング
  • メーカー:SHIMANO(シマノ)
  • 販売価格(税込):13,103円
  • 自重:205kg
  • ギア比:5
  • 最大ドラグ:4kg
  • 実用ドラグ:2.5kg

3. 3000番(中型・ややパワー型)

スピニングリールで万能型と言われる2500番手に対し、ややサイズが大きくよりパワーがあるのが3000番手です。

2500番手同様に使い勝手のよい万能な番手ですが、詳しい特徴やおすすめの用途などを見ていきましょう。

特徴

3000番手のスピニングリールは、2500番手に比べサイズが少し大きく、ドラグ力は5kg~7kg程度とパワーもあります。

PEラインなら0.8号~1.5号、ナイロンラインやフロロラインなら8lb~12lb程度が適しており、ルアーフィッシングもエサ釣りにも対応した万能型です。

2500番手よりも糸巻き量が多く、大きめの魚まで幅広く狙えるため、初心者から経験者まで愛用される番手になっています。

おすすめの用途

スピニングリールの3000番手を使ったおすすめの用途には、河口や港湾でのシーバスフィッシングや、大型アオリイカを狙ったエギングなどがあります。

40cm前後の小型青物狙いのライトショアジギング、海底の岩などに隠れて過ごす根魚(カサゴやメバルなど)を狙った、ロックフィッシュ全般にも最適です。

ほかにも、大型のアジやトラウト狙い、ヘチ釣り(堤防の際:ヘチに沿ってエサを落としてクロダイなどを狙う釣り)に、落とし込み釣り(魚のエサとなる小魚:ベイトを釣り、ベイトで大物を釣る)などにも3000番手が使えます。

使用感

3000番手は2500番手よりもパワフルでより大物にも対応でき、PEライン0.8号で約150m、1.0号で200m程度巻けるため、遠投にも対応できます。

適度なサイズと重量で取り扱いやすく、初心者でも扱いやすいサイズや重量感で、1万円以下で買えるコストパフォーマンスに優れたスピニングリールも多い番手です。

ただし、2500番と比べるとやや重量がある分、軽量な釣りには向かず、小型リールに比べると操作性が少し落ちます。

3000番(超小型)のおすすめ商品

DAIWA「フリームス LT3000 スピニングリール」は、軽量で剛性感のある3000番手を探している方におすすめです。

■フリームス LT3000 スピニングリール

引用元:https://fishingman.jp/products/diw-00060269

  • 商品名:フリームス LT3000 スピニングリール
  • メーカー:DAIWA(ダイワ)
  • 販売価格(税込):16,754円
  • 自重:225kg
  • ギア比:5.2
  • 最大ドラグ:10kg
  • 標準巻糸量:(ナイロン)8bl-150m、(PE)1号-200m

ハイブリッドカーボン素材のZAION V製ボディと、エアローターを搭載することで、軽量化と高剛性を両立させており、長時間のフィッシングでも疲れにくいです。

スーパーライトフィッシングやシーバスなど、さまざまな釣り方や魚種に対応したバーサタイルで、巻き上げトルクが大きいため、巻きを重視する釣りにも適しています。

4. 4000番(大型・パワー型)

スピニングリールのサイズも大きく、糸巻き量も多いため、遠投の大きな武器となるのが4000番手です。

強いドラグ力も魅力で大物を狙える4000番手ですが、より詳しい特徴やおすすめの用途を見ていきましょう。

特徴

4000番手のスピニングリールは、強い引きにも耐えられる、7kg~10g程度の強いドラグ力と高い耐久性があり、大型魚にも対応できるのが特徴です。

シーバスや、メタルジグ(金属製のルアー)を使ったジギングなど大型魚を狙え、PEラインラインは1.2号〜2.5号、ナイロンラインやフロロカンボンラインは、12lb〜20lb前後が適しています。

スプールの容量があることから糸巻き量も多く、より遠投に対応できるのも4000番手の特徴です。

おすすめの用途

4000番手のスピニングリールにおすすめの用途は、開けた大場所や磯場でのシーバスフィッシング、中型青物を狙ったショアジギング、大型の根魚を狙うロックフィッシュがあります。

軽めのオフショアジギングや、ヒラメ・マゴチなどを狙うサーフフィッシングも4000番手におすすめの用途です。

負荷のかかる釣りや、豊富な糸巻き量を生かした中型魚を狙った釣りにおすすめですが、リールを多く巻く釣りでは、巻取り速度に影響の出るギア比にもこだわると良いでしょう。

使用感

4000番手はずっしりした重量感と高い耐久力があり、大物狙いに適しているので使用していて安心感があります。

スプール容量も多いのでより多くの糸巻きを生かした遠投性能も高いですが、やや重量があるため長時間使用すると疲れやすいです。

大物が掛かった時の巻き上げが軽く、パワーを生かした釣りができますが、逆に繊細な釣りには向きません。

4000番(超小型)のおすすめ商品

4000番手のスピニングリールでおすすめなのが、快適な操作性で使い手を選ばないDAIWAの「セルテートSW 4000-H スピニングリール」です。

■DAIWA セルテートSW 4000-H スピニングリール

引用元:https://fishingman.jp/products/diw-00065180

青物やシイラ、ヒラスズキなど大物との戦いを想定し、ボディの大型化や内部のエンジンプレートが肉厚化されており、高い剛性をほこるモデルです。

海での使用を前提に設計されており、アルミ製フルメタルモノコックボディやマグシールドなど、DAIWA独自の最先端テクノロジーが盛り込まれています。

  • 商品名:セルテートSW 4000-H スピニングリール
  • メーカー:DAIWA(ダイワ)
  • 販売価格(税込):59,480円
  • 自重:335kg
  • ギア比:5.7
  • 最大ドラグ:12kg
  • 標準巻糸量PE(号ーm):2号-300m

小さい番手(1000番〜2500番)と大きい番手(3000番〜4000番)のメリット・デメリット

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/89-187069/

スピニングリールの番手におって、釣りのターゲットや釣り場などスタイルに大きな影響を与えます。

小さい番手と大きい番手、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していくので、スピニングリールを選ぶ際や、より有効に活用したいときの参考にしてみてください。

小さい番手(1000番~2500番)のメリット・デメリット

スピニングリールには500番~30000番あたりまで幅広い番手がありますが、まずは小さい番手の中で実用的な、1000番~2500番のメリットから見ていきましょう。

メリット

1000番~2500番あたりの小さな番手のメリットは以下のとおりです。

  • 軽量で操作しやすい
  • 繊細なアクションが可能
  • 感度が高い
  • 細いラインを使いやすい

番手が小さいとスピニングリール本体のサイズがコンパクトで重量も軽いため操作がしやすく、長時間の使用でも疲れにくいです。

竿とのバランスが取りやすいため繊細なアクションもしやすく、軽いルアーやワームの操作も楽で、細かい動きをつける釣りに最適で、小さなアタリも分かりやすくなっています。

PEナイロンラインの0.2号~1号、ナイロン・フロロカーボンラインでは2lb~10lb前後の細いラインも使いやすく、ライトゲームやトラウト、バス釣りに向いている番手です。

デメリット

小さい番手のデメリットには、以下のようなものがあります。

  • パワー不足
  • 糸巻き量が少ない
  • ギア比が低く巻き取りが遅い

番手が小さいスピニングリールはドラグ力が低いため、大物が掛かると苦戦し、根がかりを起こした場合はラインを切らないといけない場合も多いです。

スプールに巻ける糸の量が少ないため遠投しにくく、掛かった大物が沖や水中に走り出すとラインが足りなくなるため、深場での釣りや青物の回遊魚相手には不向き。

ギア比が低いため巻取りに時間がかかり、ルアーの回収(リールの巻き上げ)に時間がかかるので、速い動きをつけたい釣りには向きません。

大きい番手(3000番~4000番)のメリット・デメリット

スピニングリールで3000番~4000番の大きな番手は、シーバスやショアジギングなど、中型の魚を狙うのに向いています。

大きな番手にはどのようなメリットやデメリットがあるのかを見ていきましょう。

メリット

3000番~4000番の大きな番手のメリットは、以下のとおりです。

  • パワーがあり、大物に強い
  • 糸巻き量が多い
  • ラインの巻き取りが速い
  • 頑丈で耐久性が高い

5kg~10kg前後のドラグ力があるため大きな魚の引きに耐えられ、根魚や青物、シーバスなどの強い引きの魚に対応できます。

糸巻き量が多いため遠投がしやすく、ラインが足りなくなる心配も少ない上、一巻きで多くのラインが巻けるためルアーの回収も早いので、動きの速いショアジギングやミノーなども扱いやすいです。

ボディも頑丈でギアも大きく、強い負荷にも強い耐久力の高さで、磯や波の強い荒れた環境でも耐えやすい性能になっています。

デメリット

3000番~4000番のスピニングリールには、以下のデメリットもあります。

  • 重くて疲れやすい
  • 細かいアクションには不向き
  • 小型魚にはオーバースペック

3000番~4000番のスピニングリールは、本体のサイズも大きく重量もあるので、長時間の釣りでは手や腕に負担がかかり、軽い釣りをしたい場合にはストレスになります。

重いスピニングリールは細かなアクションが苦手で、繊細なルアーアクションが難しく、軽量ルアーには不向きです。

また、アジやメバルなど小型の魚を釣るには不必要に大きすぎ、必要以上にパワーあると魚も暴れやすくなるため、バレやすく(逃げられやすく)なります。

釣りの種類ごとの適したリールの番手

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/AB-4487636/

釣りの種類ごとに適したリールの番手は、以下の表のようになっています。

釣りの種類 おすすめの番手 ラインの目安 代表ターゲット
アジング 1000番~2000番 PE:0.2号~0.4号
フロロ:2lb~4lb
アジ・メバル
バス釣り 2000番~2500番 ナイロン:6lb~12lb
PE:0.8号~1.5号
ブラックバス
エギング 2500番~3000番 PE:0.6号~1.0号
フロロ:2号~3号
アオリイカ
シーバス 3000番~4000番 PE:1.0号~1.5号
フロロ:16lb~25lb
シーバス(スズキ)
ショアジギング 4000番~5000番 PE:1.5号~2.5号
フロロ:30lb~50lb
ブリ、ヒラマサ

釣りの種類ごとに、より詳しく解説していきます。

1. アジング(ライトソルトゲーム)

アジングなどライトソルトゲームにおすすめの番手は、1000番~2000番の小型スピニングリールで、ラインはPEラインで0.2号~0.4号、フロロカーボンラインでは2lb~4lbが適しています。

より適しているのは100g前後の軽量で感度が高く、ドラグ性能がスムーズで小さなアタリを確実に取れるスピニングリールや、シャロースプール(細いライン専用の浅溝スプール)です。

代表的なモデルが、感度重視設計のシマノ「ソアレ BB 2000SSPG」、軽量でドラグ性能が良好なダイワ「月下美人X 1000S-P」で、2500番以上になると重すぎて操作が難しくなります。

2.  バスフィッシング

バスフィッシングにおすすめの番手は2000番~2500番で、適したラインは、ナイロンラインやフロロカンボンラインの6lb~12lb、PEラインでは0.8号~1.5号です。

軽量で操作性がよく、ルアーの巻取りがスムーズなスピニングリールがバスフィッシィングに適しており、軽量ルアーに適応したシャロー~ミディアムスプールがよいでしょう。

2000番~2500番で代表的なスピニングリールは、巻きの軽さが魅力のシマノ「ストラディック 2500SHG」や、超軽量で感度が高いダイワ「ルビアス FC LT 2000S」で、3000番手になると重くて操作が難しくラインキャパシティも過剰になります。

3. エギング(イカ釣り)

アオリイカやコウイカなどイカ釣りをターゲットとしたエギングで、おすすめの番手は2500番~3000番で、PEラインの0.6号~1.0号に、フロロカーボンラインのリーダー(2号~3号)を結ぶのが基本です。

エギングに適したスピニングリールは、軽量で長時間しゃくっても疲れにくく、ドラグ性能が高いモデルで、さらにハイギアモデル(HG, XG)だとより快適な釣りができます。

代表的なモデルはエギング専用のシマノ「セフィア BB 2500SHG」や、軽量で高感度なダイワ 「エメラルダス LT 2500S-H」です。

1000番~2000番の小さな番手を使うと、ラインキャパシティが不足し、遠投しづらいうえに、大きなイカが掛かったときにパワー不足を感じるでしょう。

4. シーバス(ルアーフィッシング)

シーバス(スズキ)のルアーフィッシングに適したおすすめの番手は、3000番~4000番で、適したラインはPEラインの1.0号~1.5号に、フロロカーボンリーダーの16lb~25lbを結んで使います。

パワーがあり、大型の引きにも耐えられ、ミディアム~ディープスプールで遠投性能が高く、ハイギアモデル(HG、XG)が人気。

3000番~4000番でシーバスを狙う場合の代表的なスピニングリールは、巻きが軽く長時間の釣りでも快適な、シマノ「ヴァンフォード 4000XG」や、剛性が高くシーバス狙いに最適なダイワ「セルテート LT 4000-CXH」です。

2500番以下だとパワー不足で大型シーバスに対抗が難しく、ラインキャパシティも少ないので、遠投がし辛くなります。

5.  ショアジギング(陸からのジギング)

陸からのジギング(ショアジギング)で、ブリやサワラなどを狙う際におすすめの番手は4000番~5000番で、PEラインの1.5号~2.5号を、フロロカーボンラインリーダーの30lb~50lbに結ぶのが適しています。

7kg~12kgの強力なドラグ性能を備え、ギア比が高くジグの操作性が良く、頑丈で耐久性があるスピニングリールを選びましょう。

4000番~5000番でショアジギングをする際の代表的なモデルは、耐久性やパワー共に十分なシマノ「ツインパワー 5000XG」や、ショアジギング専用のダイワ「ソルティガ 4000H」です。

3000番手以下の小さな番手を使うと、青物(サワラやヒラマサ、ブリなど)の強力な引きに耐えられず、遠投性能も不足します。

スピニングリールとベイトリールの番手の違い

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8B-1323571/

リールにはスピニングリールとベイトリールがあり、表示する番手がそれぞれで異なります。

スピニングリールとベイトリールの番手について、より詳しく見ていきましょう。

スピニングリールの番手

スピニングリールの番手は、500番~30000番程度まであり、番手が大きくなるにつれスピニングリールのサイズが大きくなり、重量も重くなります。

スプールのサイズも番手とともに大きくなるため、番手が大きいほうがよりラインの巻き量も多くなり遠投向きです。

番手の表記

リールのメーカーによって番手の表示が若干異なっており、国産で代表的なリールメーカーのシマノとダイワの番手は、以下のようになっています。

■シマノとダイワ スピニングリール番手比較

スプール径(Φ) シマノ番手 ダイワ番手 ボディサイズ
(パワー)
39.5 500 極小
40 1000/1000R
42 1000/C2000
43 2000/C2500 2000
46.5 2500/C3000/3000 汎用 小
48 2500/2500R
51 4000 汎用 中
54 C5000 3000
55 3500
57 4000
57.5 6000/SW6000
61 8000/SW8000

シマノとダイワで番手のサイズに違いがあるので、両方のメーカーを使う場合は、番手で見ると間違いが生じる可能性があります。

両方のメーカーのスピニングリールを使用する場合は、釣りの用途やスプール径で管理すると間違いもなくなるでしょう。

スピニングリールの番手ごとの用途

スピニングリールの番手ごとの用途を、以下の表にまとめてみましたので、用途に合わせたスピニングリール選びの参考にしてみてください。

番手 釣りの種類 代表ターゲット
1000番~2000番 ライトゲーム(アジング、メバリング) アジ、メバル、トラウト
2500番~3000番 バス釣り、エギング、シーバス ブラックバス、アオリイカ、シーバス
4000番~5000番 ショアジギング、オフショアジギング 青物、ヒラメ、ブリ
6000番以上 大型魚狙い GT、マグロ

番手は釣りたいターゲットに合わせて選ぶのが基本ですが、ルアー釣りでアジやメバルなどライトゲームの場合は1000番~2000番の小型スピニングリールを、ブラックバスやアオリイカ(ジギング)は2500番~3000番を選びましょう。

4000番以上になると、ショアジギングやオフショアジギングで青物やヒラメ、ブリなどが狙え、マグロやGT(ロウニンアジ)などの大物を狙う場合は、さらに上の6000番手以上が必要になります。

ベイトリールの番手

ベイトリールは、ラインを巻き取るスプールがボディ内部に埋め込まれ、スプールから直接ラインが放出されるタイプのリールです。

ベイトリールの番手は、スピニングリールとは表示が異なっており、次のようになっています。

番手の表記

ベイトリールの番手表記は30番前後~4000番を超えるものがあり、スピニングリールの1000番はベイトリールの100番と同等と考えればOKです。

50番~150番はボディサイズやパワーが小さく、渓流釣りやバスフィッシングのベイトフィネスリールとしても使われています。

200番~300番が中サイズで、ジグやビッグベイトなどの重量のあるルアーも扱いやすく、太めのラインを巻けるため、ジギングやシーバスなどを狙うのも可能です。

400番以上になるとサイズもパワーも大きくなり、ショアジギングやオフショアジギングでブリやヒラマサなどの青物も狙えるようになります。

ベイトリールの番手ごとの用途

ベイトリールの番手ごとに適した釣りの種類や、おもなターゲットを以下の表にまとめてあります。

ターゲットに合わせてベイトリールの番手を選びましょう。

番手 釣りの種類 代表ターゲット
100番~150番 バス釣り、チニング、ライトゲーム ブラックバス、チヌ
200番~300番 シーバス、ロックフィッシュ、タイラバ シーバス、アイナメ、マダイ
400番以上 ショアジギング、オフショアジギング ブリ、ヒラマサ、マグロ

スピニングリール vs ベイトリールの番手対応表

スピニングリールとベイトリールの番手対応表を以下にまとめたので、リールの種類を変える場合や、選ぶ際の参考にしてみてください。

スピニングリール ベイトリール 主な用途
1000番 100番 アジング、メバル、トラウト
2000番 150番 ライトゲーム、バス釣り
2500番 200番 バス釣り、シーバス、チニング
3000番 250番 エギング、シーバス
4000番 300番 ショアジギング、ロックフィッシュ
5000番 400番 オフショアジギング、青物

スピニングリールの番手を10で割れば、おおよそベイトリールの番手となりますが、ターゲットに合わせて番手を選ぶと間違いがありません。

特に釣り上げるターゲットが決まっていない場合や初心者の人は、スピニングリールなら2500番~3000番、ベイトリールなら、200番~250番の汎用性が高く様々な釣りに対応したリールを選ぶのがおすすめです。

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