エギングに最適な時期・季節は?地域別のベストシーズンとおすすめの時間帯

エギングに最適な時期・季節は?地域別のベストシーズンとおすすめの時間帯

エギングに最適な時期・季節は?

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イカ釣りで人気なのがエギ(餌木)というルアー(疑似餌)を使ったエギングですが、エギングのベストシーズンは春(4〜6月) と、秋(9〜11月)です。

理由は、どちらのシーズンもイカの活性が上がり、エサを求めて接岸してくるためで、春は産卵のための大型なイカが、秋は夏に生まれた子イカが釣れやすくなります。

ベストシーズンの春と秋のエギングについて、どんなイカが釣れるのかなどの特徴と、メリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

【春エギング】4月〜6月

4〜6月の春エギングで、メインターゲットとなるイカはアオリイカで、特に2~3kgクラスの大型(親アオリイカ)が釣れます。

地域によってはヤリイカやコウイカも釣れますが、メインはアオリイカです。

春はイカが産卵のために浅場に接岸するため、岸からでも大型が狙いやすいですが、水温がまだ低めなため、スローなアクションが効果的な方法になります。

春エギングのメリット

春エギングのメリットは、以下の点です。

  • 大型のアオリイカを狙える
  • 釣れたときの達成感が大きい
  • 浅場でも釣れやすい
  • 肉厚で食味がよい
  • 快適な釣りが楽しめる

春エギングのメリットは1kg超えの大型が狙え、釣れたときの達成感が大きい点です。

産卵のためにエサを求めて岸近くまで集まってくるので、浅場でも釣れやすく、イカは肉厚で甘みがあり、食味が良い点もデリットになります。

春は外気温も上がりだして過ごしやすい環境になってくるので、快適な釣りが楽しめる季節です。

春エギングのデメリット

  • 釣れるイカの数が少なめ
  • 釣れるスポットは混雑しやすい
  • 警戒心が強くエギングの難易度が高い
  • 風や天候に左右されやすい

逆に親イカの大型狙いになるため釣れるイカの数が少なめで、場所や地域にもよりますが、釣れやすいポイントニアングラー(釣り人)が集中しやすい点がデメリットです。

スレている親イカがターゲットのため警戒心が強く、速いアクションや派手な動きに反応しにくく、エギングの難易度が高くなります。

また、春は風の強い日や急激な天候変化が起こりやすい季節なので、風や天候に左右されやすいのも春エギングのデメリットです。

【秋エギング】9月〜11月

9~11月の秋エギングで狙えるイカはアオリイカで、主に夏に生まれた新子イカ(体長200~500g前後)が釣れます。

新子イカでスレていないため警戒心が薄く、積極的にエサを追うため、港内や浅場など岸近くでも釣れるのが特徴です。

ターゲットとなるイカはアオリイカ一択ですが、地域によってはコウイカやヤリイカなどが混じることがあり、数が釣れるのも秋エギングの特徴になります。

秋エギングのメリット

秋エギングには、次のようなメリットがあります。

  • 数釣りが楽しめる
  • 初心者でも挑戦しやすい
  • 堤防や漁港などさまざまな場所から狙える

秋エギングのメリットは数釣りが楽しめ、新子は群れで行動するため、連れ出すと連発することも多い点です。

新子は捕食意欲が旺盛で警戒心も薄くいため、初心者でも成果を出しやすく、早いシャクリにも反応する楽しさも味わえます。

また、岸近くまで群れで来るので、堤防や磯、漁港など様々な場所で狙える点も秋エギングのメリットです。

秋エギングのデメリット

秋エギングのデメリットは、以下の点です。

  • イカのサイズが小さい
  • 時期によって難易度が変わる
  • 風や波の影響を受けやすい

秋エギングは新子イカが中心なので、春の親イカに比べるとサイズが小さく、引きが弱いため迫力や駆け引きが物足りないのがデメリットです。

成長が早く時期によって難易度が変わり、基本的に9月初旬は簡単に釣れるが、晩秋になるとスレが進んで難しくなります。

また、風や波の影響を受けやすく、台風や季節風の影響で、春や夏に比べ釣りができない日も増える点もデメリットです。

夏と冬のエギングについて

春と秋のエギングは比較的イカが釣れやすい季節ですが、夏と冬のエギングは気温の関係もあり釣れにくく、難易度が高いのでエギングにはあまり適さない時期です。

夏と冬のエギングの特徴を、より詳しく見ていきましょう。

夏のエギングはイカが深場へ移動するため岸から届きにくく、海水温が高くなってくると活性も落ちてくるのが特徴です。

初に産卵を終えたイカが痩せていたり、死滅していたりすることも多く、春に生まれたばかりの新子は小さすぎてエギに反応しづらい面もあります。

気温や海水温が上昇し、イカが深場へ移動して岸から釣れにくく、さらにイカの活性が落ちてエギへの反応が悪くなるのが夏の特徴です。

冬は海水温が低下するためイカの活性が著しく下がり、秋に浅場にいたイカが深場へと移動する季節です。

深場に移動するので岸から釣るのが難しくなり、釣れる場所は沖に面した堤防や沖磯、船からの釣りがメインとなります。

北風や荒波が発生しやすく、波や風など海況が不安定で、釣行そのものが困難になりがちなのも冬の特徴です。

地域によるエギングのベストシーズンの差

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日本の地域によっては、若干エギングのベストシーズンが異なります。

地域 春エギング 秋エギング 特徴
東北 5月~7月 9月末~11月末 短期決戦、海況も不安定
関東 5月~6月下旬 9月末~11月末 シーズンはやや高め
東海 4月末~6月 9月中旬~11月 初心者向けポイントも豊富
関西 4月~6月 9月~11月 有名ポイント多く人気が高い
四国 3月末~6月 9月~11月 水温高め、シーズン長め
九州・沖縄 3月~6月 8月~11月 通年エギング可能エリアもあり

北海道や東北では5月~7月、逆に九州や沖縄では3月~6月と、地域によってエギングのベストシーズンが異なっています。

地域ごとに、より詳しくベストシーズンや特徴について見ていきましょう。

九州・四国・南西諸島

九州や四国、九州から台湾にかけた南西諸島(沖縄含む)のエギングベストシーズンは、ハルシーズン(親イカ)が3月下旬〜6月中旬ごろで、秋シーズン(新子)は8月下旬〜11月上旬ごろです。

年間を通じて温暖なのが特徴で、特に鹿児島や沖縄は真冬でも釣れることもあり、通年エギング可能エリアになっています。

地域全体でアオリイカが釣れますが、中でも南西諸島では、大型のクブシメ(高級イカ)が釣れるなど、地域による特色がある地域です。

関西(和歌山・大阪・兵庫・京都など)

和歌山や大阪、京都など関西地域でのエギングベストシーズンは、春シーズンが4月中旬〜6月上旬ごろで、秋シーズンが9月〜11月中旬ごろです。

エギング人気が高い地域で水温が比較的安定しており、淡路島や和歌山の磯場など人気のエリアも多くあります。

紀伊半島の太平洋側、和歌山県の串本や白浜などは黒潮の影響で年間を通して水温が高く、春や秋はもちろん、冬でもイカの釣れる日があるエリアです。

東海(静岡・愛知・三重など)

静岡や愛知、三重など太平洋沿岸の東海地域のベストシーズンは、春シーズンが4月末〜6月、秋シーズンは9月中旬〜11月です。

特徴として、水温の上がり方は西日本(関西地域以西)よりもやや遅く、南伊豆などでは冬場でも釣れることがあります。

春・秋ともに三重県の志摩半島などが人気ポイントですが、伊勢湾側が水温の変化を受けやすく、春よりも秋が中心です。

関東(千葉・神奈川・茨城)

茨城や千葉、神奈川などの関東地域のエギングベストシーズンは、春エギングが5月〜6月下旬ごろで、秋エギングは9月下旬〜11月下旬ごろです。

関西よりも水温が低いため、全体的にシーズンが1ヶ月ほど遅れるのが関東地域の特徴で、秋シーズンは気温低下も早いため、10月〜11月上旬がピークになります。

春も関西地域より水温が低くいため、茨城など北のエリアでは産卵期の大型は接岸しにくいですが、外房エリアや神奈川の三浦半島では、安定したエギングが可能です。

北陸・東北(新潟・石川・青森など)

新潟や石川などの北陸地方から、山形や青森などの東北地方でのベストシーズンは、春エギングは5月中旬〜7月ごろ、秋エギングでは9月末〜11月末ごろです。

特徴として寒流の影響で水温が低く、シーズンは他の地域より短く、ベストシーズンが遅めのスタートなので短期決戦になります。

春・秋ともに雨天や風などで波が高い日も多く、急激な天候変化が起こりやすい地域なので、荒天にも注意が必要です。

北海道

北海道は広大な面積があるため、地域によってエギングのベストシーズンや釣れるイカの種類が異なります。

人気のアオリイカのエギングができるのは、道南(函館や松前、奥尻など)から道央(室蘭・苫小牧・積丹半島など)が中心で、道東(釧路・根室・知床など)や道北(稚内・留萌・宗谷など)では、ヤリイカやスルメイカがメインです。

北海道の地域ごとに春エギング、秋エギングのベストシーズンと狙えるターゲット、特徴について見ていきましょう。

道南(函館や松前、奥尻など)

北海道の道南地域(函館や松前、奥尻島など)は、本州から北上してきたアオリイカが釣れ、北海道で最もアオリイカのエギングが盛んな地域です。

アオリイカのエギングベストシーズンは8月下旬~11月上旬で、秋の数釣りも楽しめますが、11月に入ると気温が一気に下がり釣れにくくなります。

アオリイカ以外ではマメイカが5~6月と10月中旬~12月ごろ、スルメイカ(マイカ)が7~9月で、群れで行動しているため数釣りしやすいです。

道央(積丹半島・室蘭・苫小牧など)

室蘭や苫小牧、小樽など道央地域での春エギングでは、4~6月に回遊してくるヤリイカが狙えますが、アオリイカはほぼ釣れません。

秋エギングのベストシーズンは8月下旬~11月で、道南から北上してきたアオリイカが狙えるほか、小樽周辺では9月下旬~12月(遅い年は下旬まで)までマメイカが狙えます。

道央の日本海側では10~11月にエギングのベストシーズンを迎え、マメイカのほかに、マイカ(スルメイカ)やヤリイカが狙え、数釣りも可能です。

道東(釧路・根室・知床など)

釧路や根室など道東地域の春エギングベストシーズンは4月〜6月で、産卵でのため岸に近づくヤリイカがメインです。

秋エギングのベストシーズンは7月〜9月で、アオリイカはほとんど来ませんが、夏から初秋にかけてスルメイカやヤリイカの群れが回遊するため釣れやすいです。

群れに当たれば数釣りも可能ですが、9月中旬以降になると海水温の低下に伴いイカが岸から離れていくので、釣れにくくなっていきます。

道北(稚内・留萌・宗谷など)

稚内や留萌など、道北地域での春エギングベストシーズンは4月中旬~6月下旬ごろですが、北海道の最北部に位置する影響もあり、水温の上昇が遅く一部でヤリイカが釣れる程度です。

秋エギングのベストシーズンは7月~8月で、スルメイカやヤリイカが回遊してくるため、夜釣りがメインでエギにも反応します。

年間を通して水温が低めなため基本的にアオリイカは来ない地域で、ヤリイカやスルメイカがメインです。

エギングにおすすめの時間帯

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エギングにおすすめの時間帯は「朝マズメ(夜明けから2時間程度)」と「夕(ゆう)マズメ(日没前後の1~2時間」です。

時間帯 釣りやすさ 特徴
朝マズメ 活性が高く実績多数
夕マズメ 警戒心が緩みヒット多い
夜間 常夜灯まわりで有効
昼間 △~× 警戒心が強く難しい

朝マズメと夕マズメがおすすめな理由は、イカがエサを捕食する時間帯で浅場に寄ってきており、活性が高まっているため釣りやすくなるためで、初心者でも釣りやすくなります。

朝マズメと夕マズメに次いでおすすめの時間帯が夜間(日没後2時間~夜明け前2時間程度)で、常夜灯周辺にはイカのエサ(ベイト)が集まっており、ベイトを求めてイカも寄ってくるため、朝マズメ・夕マズメに次いでおすすめの時間帯です。

朝マズメ(夜明け〜日の出1時間後まで)

朝マズメ(夜明けから2時間程度)の時間帯はイカの活性が高く、ベイト(エサ)を求めて接岸しているのが特徴で、エギへの反応もよい時間帯になります。

朝マズメがおすすめの理由は、イカの活性が高いためイカが食いつきやすく、夜明けで周囲が除々に明るくなっていくので、ラインの変化が見やすい点です。

注意点として薄暗い時間帯で転倒や落水のリスクが高いため、ライフジャケットやヘッドライトの着用が必須になります。

夕マズメ(日没前1〜2時間)

朝マズメと同じくおすすめの時間帯が日没前後1~2時間の夕(ゆう)マズメで、朝マズメよりも暗くなるまでの時間に余裕があるため、狙える時間が長いのが特徴です。

おすすめの理由は、イカが夜の捕食に向けて活性が高まる時間帯のため、ベイトを求めて岸に近づき釣りやすくなる点で、完全に暗くなる前ならラインの動きが確認しやすい点もおすすめの理由になります。

日が落ちて完全に暗くなったあとは、そのまま夜釣りにも入れエギングの継続ができますが、辺りが暗くなると転倒や落水の危険性が高まるため、ライフジャケットやヘッドライトの準備が必要です。

ナイトエギング(夜間)

ナイトエギング(夜間)は、常夜灯周辺や浅瀬にイカのベイトが集まり、そのベイトを求めてイカも集まってくるのが特徴で、岸からも狙いやすいです。

ナイトエギングがおすすめの理由は、常夜灯に集まってくるので釣りのポイントが絞りやすい点で、警戒心の強い大型のイカも夜間にベイトを求めて接岸してくるため、春エギングでは大型が狙いやすくなります。

注意点として足場が暗く転倒や落水の危険が高いため、ライフジャケットやヘッドライトの着用が必須になるほか、ライトを水面に直接当てるとイカが散乱するため、ライトの使い方や照射方向に配慮が必要です。

 

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