【基礎から知る】釣り糸の号数とは?種類別の一覧表と目的に合った選び方
釣り糸の号数とは?

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8A-474095/
「釣り糸(ライン)の号数」とは、釣り糸の直径(太さ)を表す日本独自単位のことで、数値が大きいほど釣り糸が太くて強くなり、引張強度も大きくなるため大きな魚が狙えます。
逆に釣り糸の号数が小さいほど細くて繊細になり、風の抵抗を受けにくくなるため、キャスト(投げる)時に距離が出やすいですが、切れやすくもなるので比較的小さい魚向きです。
釣り糸は「どんな魚を狙うのか」「どんな場所で釣るのか」などによって変わりますが、ナイロンラインなら2~3号、PEラインなら0.8~1.5号が万能に使えます。

引用元:https://fishingman.jp/products/sul-4968813806041
堤防やサーフ(砂浜)、磯釣りまでさまざまな海釣りのシーンで使えるのが、サンライン(SUNLINE)「クインスター クリア ナイロン」です。
巻きグセがつきにくく、強さとしなやかさを持ったライン(釣り糸)で、初心者から上級者まで、幅広い層の人に対応しています。
- 商品名:クインスター クリア ナイロン
- メーカー:サンライン(SUNLINE)
- 号数:3号
- 長さ:600m
- 販売価格(税込):726円
【種類別】釣り糸の号数とその他単位との対応表

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釣り糸には、太さを表す号数以外にも、強度を知るうえで重要になる「kg」の単位もあります。
釣り糸の種類別による、釣り糸の号数とその他単位との対応表を以下にまとめてありますので、釣り糸を選ぶ際の参考にしてみてください。
ナイロン・フロロカーボン・エステル
定番のナイロンを始め、フロロカーボンやエステルの号数に対応する、強度の目安(lbやkg)は以下のようになっています。
| 号数 | 直径(mm) | 強度目安(lb) | 強度目安(kg) |
| 0.6 | 0.128 | 約 2.5lb | 約 1.1kg |
| 0.8 | 0.148 | 約 3.5lb | 約 1.6kg |
| 1.0 | 0.165 | 約 4lb | 約 1.8kg |
| 1.5 | 0.205 | 約 6lb | 約 2.7kg |
| 2.0 | 0.235 | 約 8lb | 約 3.6kg |
| 3.0 | 0.285 | 約 12lb | 約 5.4kg |
| 4.0 | 0.330 | 約 16lb | 約 7.2kg |
| 5.0 | 0.370 | 約 20lb | 約 9.0kg |
| 6.0 | 0.405 | 約 22lb | 約 10.0kg |
| 8.0 | 0.470 | 約 30lb | 約 13.6kg |
| 10.0 | 0.520 | 約 35lb | 約 15.9kg |
釣り糸の号数は釣り糸の直径を表していますが、強度を知る上での単位として「lb」や「kg」が使われています。
「lb」は重さの単位「ポンド」の意味で、1lbは約450gとなっており、例えば10lbなら4.5kgまでの重量まで耐えられるという強度表示です。
ほとんどの釣り糸には、日本独自の単位「号数」と並んで「lb」または「kg」、もしくは両方が表示されており、釣り糸がどの程度の重さまで耐えられるかの判断材料になります。
おすすめのフロロカーボンライン

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使用範囲が広く、オールマイティなフロロカーボンラインが、レグロン(RAIGLON)「パワーFC アパッチ フロロカーボン 平行巻」です。
極限まで細くし、しなやかで初期伸度も小さく抑えられ、魚のアタリが敏感に分かる「感度の高さ」と「直線性」にこだわったフロロカーボンラインになっています。
- 商品名:パワーFC アパッチ フロロカーボン 平行巻
- メーカー:レグロン(RAIGLON)
- 号数:2.5号
- 重量(lb):12
- 長さ:150m(75mマーキング)
- 販売価格(税込):2,561円
PEライン
PEラインの号数と、強度目安(lb、kg)の関係は以下のようになっています。
| PE号数 | 強度目安(lb) | 強度目安(kg) |
| 0.2 | 約 4lb | 約 1.8kg |
| 0.4 | 約 8lb | 約 3.6kg |
| 0.6 | 約 12lb | 約 5.4kg |
| 0.8 | 約 16lb | 約 7.2kg |
| 1.0 | 約 20lb | 約 9.0kg |
| 1.2 | 約 22lb | 約 10kg |
| 1.5 | 約 25lb | 約 11.3kg |
| 2.0 | 約 30lb | 約 13.6kg |
| 3.0 | 約 45lb | 約 20.4kg |
| 4.0 | 約 55lb | 約 24.9kg |
| 5.0 | 約 65lb | 約 29.5kg |
| 6.0 | 約 80lb | 約 39.3kg |
PEラインは細くて強度が高いのが特徴で、伸びがほとんどないため、魚のアタリなど感度が高いです。
アジング(メタルジグというルアーを使ったアジ釣り)や、メバリング(メタルジグを使ったメバル釣り)など、軽量なジグを使った釣りでは、0.2号(約4lb)~0.4号(約 8lb)前後を使用するのが一般的。
シーバスやチヌは、飛距離とパワーのバランスに優れる0.8~1.2号、オフショアジギングで中型~大型の青物を狙う場合は、2~4号以上を選ぶとよいでしょう。
おすすめのPEライン

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アジングやメバリングなど、小型の魚を狙うジグを使った釣りにおすすめなのが、プロマリン(PRO MARINE)「スーパーコアファイターPEゲーム」。
ルアーを使ったルアーゲームに適したPEラインで、繊細なアタリを逃さない感度の高さを持った、コストパフォーマンスの良いPEラインです。
- 商品名:スーパーコアファイターPEゲーム
- メーカー:プロマリン(PRO MARINE)
- 号数:0.3号
- 長さ:100m
- 販売価格(税込):1,278円
それぞれの単位の意味をわかりやすく解説
釣り糸には「mm」や「lb」、「kg」などの単位があり、釣り糸を選ぶ際の参考単位になっています。
それぞれの単位が何を表すのかを解説していくので、単位の意味を抑えて、自分の釣りに最適な釣り糸を選んでください。
mmとは?
mm(ミリメートル)とは釣り糸の太さ(直径)のことで、例えば0.30mmと表示されていれば、0.3mmの糸の太さという意味です。
号数は素材によって強度が変わりますが、mmは実際の太さなので比較しやすく、ラインの種類(ナイロン、PEラインなど)に関係なく共通の単位になっています。
特に海外(アメリカやヨーロッパ)の釣り糸は、mmで表示されていることも多いです。
lbとは?
lb(ポンド)とは、釣り糸の強度を表す単位のことで、英語のポンド(pound)の略になります。
lbは釣り糸が「どの程度の重さまで耐えられるか」を表しており、1lbは約450gとなるので、例えば10lbは、約4.5kgまでの重さに耐えられるという意味です。
強度表示として使われ、日本独自表示の「号数」と並んで表示されることも多い単位で、lbと狙う魚の関係は以下のようになっています。
| 狙う魚 | 選ぶlb |
| 小物釣り(アジ、ハゼなど) | 4~6lb |
| 中型魚(シーバス、チヌ、バスなど) | 8~12lb |
| 大型魚(青物、ヒラメ、真鯛など) | 16lb以上 |
kgとは?
「kg」とは、釣り糸が何kgまで耐えられるかを表した単位のことで、耐力が5kgと表示されている場合は、その釣り糸が5kgまでの負荷に耐えられることを表しています。
kgはlb(ポンド)と並んで耐えられる重さを表した数値で、1kgをlbに換算すると約2.2lbとなり、日本では馴染のある重さの単位なので、lbよりも判断しやすい数値です。
kgが大きいとより重量への耐性が高くなり、大物を狙えるようになり、根掛かり(水底の障害物や草などにひっかかる)が起きにくくなります。
対象の魚のサイズや釣り場に合わせて、号数やlb、kgをバランスよく選ぶことが釣果につながる一歩です。
ナイロン・フロロ・エステルとPEラインの号数の規格が違う理由

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ナイロン・フロロ・エステルの1号は、強度目安が約 4lb(約1.8kg)なのに対し、PEラインの1号では強度目安が約 20lb(約9.0kg)と異なっています。
なぜ、ナイロンやフロロカーボン、エステルとPEラインで号数の規格が違うかについて、詳しく見ていきましょう。
理由①:素材そのものの太さが違う
釣り糸の素材によって号数の規格が違う理由は、素材によって「太さ」と「強度」のバランスが違うためです。
ナイロンやフロロカーボンは、一本の単線(モノフィラメント)で、 太さ(直径)が強さ を表しているので、号数も太さを基準に選んでもOK。
一方で、PEラインは極細の繊維を複数本編んで作った糸(ブレイデッドライン)なので、同じ太さでも、編み方や本数によって強度がバラバラになっています。
理由②:用途と求められる性能が違う
ナイロンやPEラインなど、釣り糸(ライン)の種類によって用途(仕掛け用、遠投用など)が異なります。
用途によって求められる性能が違い、ラインの種類によって号数の規格が違う理由ですが、ラインの種類と主な用途、求められる性能は以下の通りです。
| ライン種類 | 主な用途 | 求められる性能 |
| ナイロン・フロロ | 汎用、仕掛け、リーダー | 太さで仕掛けを調整したい(=直径が重要) |
| PEライン | ルアー釣り、遠投など | 強度・飛距離・感度が重要(=強さが重要) |
例えば、ナイロンやフロロカーボンは汎用(さまざまな釣りに使われる)、仕掛けやリーダー(PEラインやエステルラインなどメインラインの先に結ぶ釣り糸)が主な用途で、直径が重要になってきます。
PEラインはルアー釣りや遠投などに使われ、キャスト(投げ)で距離を出すために飛距離や強さが求められるほか、感度も重要です。
このように、ラインの種類によって用途や求められる性能が異なり、号数の違いとなっています。
理由③:規格が異なる団体で制定されている
ラインの種類により、採用している規格が異なる団体で制定されている点も、ラインの種類によって号数の規格が異なる理由のひとつです。
ナイロンやフロロカーボンの号数は、日本の「JIS規格(日本工業規格)」で定められ、
「直径に対応した等級(号数)」が決まっている伝統的なものになっています。
対してPEラインの号数は比較的新しく登場した素材のため、日本釣用品工業会(JSYIA)が中心となり、「強度の目安」として違う独自規格が設定されているのが、号数と規格が異なる理由です。
自分に合った釣り糸の号数を選ぶポイント

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ラインの種類に加え、それぞれ号数が細かく設定されているため、「ターゲットに対してどの号数を選んでいいのか分からない」、「初心者でどれを選べば良いのか分からない」という人もいるのではないでしょうか。
ラインの号数選びに迷ったら、まずは自分がどんな魚を釣りたいのか、ターゲットを決めるところから号数を選ぶのがおすすめです。
釣る魚のサイズ・種類
魚類や魚のサイズにより選ぶ号数が以下ように異なっているので、まずは代表的な魚類例よりターゲットを定め、おすすめの号数を選んでみてください。
| 魚のサイズ | おすすめ号数 | 代表的な魚類例 |
| ~10cm(小型) | 0.3~1号 | アジ、ハゼ、メバル |
| 10~20cm(小~中) | 1~1.5号 | メバル、カサゴ、ウミタナゴ |
| 20~30cm(中型) | 1.5~2.5号 | チヌ、カマス、シーバス(小型) |
| 30~50cm(中~大) | 2.5号~4号 | シーバス、マダイ、タチウオ |
| 50cm以上(大型) | 4~8号 | 青物(ブリ、ヒラマサ)、クロマグロ |
魚のサイズや重量に応じた号数を選ぶのが基本で、狙う魚のサイズが大きくなると、ラインの号数も大きくなります。
アジやメバルなどの小型魚では、0.3号~1号程度の細いラインが使用され、シーバス(スズキ)や小型のチヌ(真鯛)など中型魚では、1.5号~2.5号のラインを選びましょう。
ライン選びに迷ったら、釣りたい魚に適した号数を選ぶほかにも、釣る場所に合わせて選ぶ方法もあります。
釣る場所(海・川・堤防・磯)
ターゲットの魚類から号数を決める以外にも、釣り場(堤防、サーフなど)からも号数が選べます。
| 釣り場 | おすすめ号数 | 特徴や理由 |
| 堤防・港 | 1~2号 | 小物~中型魚。障害物が少なく扱いやすい |
| サーフ(砂浜) | 2~4号 | 遠投が必要。中~大型魚もヒットしやすい |
| 磯(岩場) | 3~5号 | 根ズレしやすい。強めの糸が安全 |
| 淡水(川・湖) | 0.6~2号 | 小物中心。水も比較的クリアで細め推奨 |
| 船釣り | 3~6号 | 深場・大型魚対応。重り使用で太めが安心。 |
初心者から上級者まで楽しめる、海の堤防や港にはアジやメバル、サバなど小物~中型の多くの魚が集まるため、おすすめの号数は1~2号です。
川や湖など、淡水でのニジマスやヤマメなどトラウト狙いなら0.6号~2号など、釣り場に合わせてラインの号数を選ぶのもおすすめ。
<h3>釣り方(エサ釣り・ルアー・船釣りなど)</h3>
エサ釣りやルアー釣りなど、釣り方に合わせてラインの号数を選ぶのも、号数選びの定番です。
| 釣り方 | おすすめ号数 | 特徴や理由 |
| エサ釣り(堤防・川) | 1~2号 | 小物中心。扱いやすくて万能 |
| ルアー釣り | 1.5~3号(PEなら0.6~1.5号) | 遠投・感度重視。PEリーダーが主流 |
| フカセ釣り(チヌなど) | 1~2.5号 | 繊細なアタリを取るため細めライン推奨 |
| 投げ釣り(サーフ) | 3~5号 | 飛距離と大物対応が必要 |
| 船釣り | 3~6号 | 深場・大型魚に備え、強めのラインが安全 |
| 磯釣り | 3~5号 | 根ズレ対策で、強めのフロロやナイロンが必要 |
堤防や川のエサ釣りには細めの1号~2号で小物中心に狙え、ルアー釣りでは遠投や感度重視となるため、PEラインなら0.6号~1.5号前後、PEライン以外なら1.5号~3号がおすすめ。
チヌなどのフカセ釣りでは、繊細なアタリを取るために1号~2.5号前後の細めラインがおすすめで、サーフ(砂浜)での投げ釣りでは、飛距離と大物への対応から3号~5号の太めのラインが推奨です。
また、磯釣りでは3号~5号前後の太めのラインを使えば、根ズレ(ラインが水中の障害物などで傷つくこと)対策にもなります。
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