【海釣り】堤防でのルアー釣りの基本とおすすめルアーの種類
海の堤防でのルアー釣りの手順

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/B7-7924561/
海の堤防は足場が安定しており、手軽にルアー釣りが始められるため、これからルアー釣りを始めてみようと思っている人や、釣り初心者にもおすすめです。
海の堤防でルアー釣りをするためには、以下の手順に沿って行うとできます。
- 釣り場を選ぶ
- 道具を準備する
- キャスト(投げ方)をマスター
- ルアーの操作方法(アクション)
順番に詳しく見ていきましょう。
ステップ1:釣り場を選ぶ
まずは釣り場を選ぶところから始めますが、海の堤防によって釣れる魚が変わることがあるので、先にどんな魚を釣りたいのかを決めると釣り場も決まってきます。
一般的に海の堤防で釣れる魚は、アジやサバなどの小型青物、ブリやハマチなどの大型青物、カレイやキス(シロギス)などです。
それぞれの堤防でどんな魚が釣れるかどうかは、釣具店などで釣りに詳しい人に聞いたり、釣果情報を元に調べたり、「全国釣り場.com」などの釣り場検索サイトで調べると分かります。
全国釣り場.com
ステップ2:道具を準備する
ターゲットによってタックル(ロッドやルアーなど)が違うので、釣り場やターゲットに合わせた道具を揃えましょう。
小魚を狙う場合は「ライトゲーム」、青物の大物やシーバス(スズキ)狙う場合は「ライトショアジギング」、イカを狙うなら「エギング」など、ターゲットに応じたタックルがあります。
ターゲットによってルアーの重さが異なるので、まずはターゲットに合わせてルアーを決め、ルアーに合わせたロッドやリール、ラインを選んでいきましょう。
ステップ3:キャスト(投げ方)をマスター
キャストの前にまずは周囲に人がいないかを確認し、他の人の邪魔にならないようにキャストするのが鉄則です。
頭の上まで振りかぶってキャストする「オーバーヘッドキャスト」だと、飛距離は出ますが、慣れないと狙ったポイントにルアーを飛ばすのが難しいでしょう。
釣りやルアー初心者など慣れないうちは、腕をサイドから水平に動かしてキャストする「サイドハンドキャスト」で、5mほど手前にルアーを落とすのがおすすめです。
ロッドのしなり具合や振る力によって、ルアーがどの程度飛ぶのか、どの方向に飛ぶのかが分かってきたら、オーバーヘッドキャストに挑戦してみましょう。
ステップ4:ルアーの操作方法(アクション)>
ルアーの操作方法(アクション)にはさまざまなものがあり、代表的なのが「ただ巻き(リトリープ)」や「トゥイッチ」、「ストップ&ゴー」です。
多くのルアーは、リールを巻き上げていくだけの「ただ巻き」でアクションを行ってくれ、
巻き上げの早さに応じて、アクションが変化するルアーもあります。
トゥイッチはルアーを少し沈ませたあと、ロッドの先を小刻みに動かすことでルアーに変則的な動きが生まれ、反射的に魚に食いつかせるアクションです。
ストップ&ゴーは、リールの巻き上げ途中で巻くのを一瞬止めることで、ルアーにイレギュラーなアクションを生ませ、魚を誘い込みます。
海の堤防釣りに適したルアーの種類

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8D-1563233/
海の磯釣りに適したルアーには、以下のようなものがあります。
- メタルジグ
- ミノー
- バイブレーション
- ワーム+ジグヘッド
- トップウォーター
- スピンテールジグ
各ルアーの特徴や主に狙う魚について、詳しく見ていきましょう。
適したルアー①:メタルジグ
メタルジグとは、「ジギング」と呼ばれる釣りに使用する、金属製のルアー(疑似餌)のことです。
アジ(アジング)やシーバス(スズキ)、青物釣り(ヒラマサ、カンパチ等)、根魚など(カサゴ、メバル等)を釣るのに使えます。
メタルジグは重さが細かく分かれており、堤防での釣りは水深やターゲットに合わせ、以下のように重さを選ぶのが基本です。
| 水深 | メタルジグ重量 | 流れが速い場合 |
| 10m未満 | 30g前後 | 40g~50g程度 |
| 10m~20m | 40g~60g程度 | 60g~80g程度 |
| 20m以上 | 50g~80g程度 | 60g~100g程度 |

引用元:https://fishingman.jp/products/isi-4589611484349
どんなメタルジグがいいのか迷っている人や、初心者におすすめなのが「海太郎 ネコメタル #022 イワシグロー」です。
多くの魚がバイト(エサ)に食いつく、フォール中(海中に落ちていくとき)に着目し、フォールの姿勢にこだわって魚の食いつきをよくしたメタルジグになっています。
- 商品名:海太郎 ネコメタル #022 イワシグロー
- メーカー:一誠(ISSEI)
- 重量:50g
- 用途:
- 対象魚:アジ、太刀魚、根魚、青物、シーバス
- 販売価格(税込):1,308円
適したルアー②:ミノー
ミノーとは、ベイトフィッシュ(魚のエサとなる小魚)を模倣した、プラスチックや木製でできたルアーのことで、小魚のような自然な動きをするルアーです。
ミノー前方にあるリップと呼ばれるパーツにより、ただ巻き(一定間隔でリールを巻く)するだけでも水の抵抗によって左右に揺れ、まるで魚が泳いでいるような動きをしてくれます。
ロッドアクション(竿の動き)やリールの巻き方に合わせて、さまざまな動きをしてくれるルアーです。

引用元:https://fishingman.jp/products/isi-4589611485988
アジやメバルなど、小物を狙うのにおすすめのミノーが、「海太郎 アメミノー 48SR-SS #003」です。
リールを巻く速度に応じ、ゆっくり巻く時はほぼノーアクション、素早く巻き上げるとウォブンロールアクションになるなど、簡単に変化がつけられます。
- 商品名:海太郎 アメミノー 48SR-SS #003
- メーカー:一誠(ISSEI)
- 重量:2.7g
- 対象魚:アジ、メバルなどの小物
- 販売価格(税込):1,150円
適したルアー③:バイブレーション
バイブレーションとは、巻き上げたときに振動するタイプのルアーのことで、振動で魚に強くアピールします。
バイブレーションは、リップ(水圧を受けてルアーにアクションを起こすパーツ)がついていないので空気抵抗が少なく、キャスト時に飛距離が出しやすいのが特徴です。
ボディの中には鉄やガラスなどのラトルが入っているタイプと、入っていないタイプがあり、ラトル入は振動によって音が出るようになっており、振動と音で強く存在をアピールしてくれます。

引用元:https://fishingman.jp/products/hmd-4997223501185
アジやメバルなど、ライトゲームに適しているバイブレーションが「CLA043 ブレイズビーンMT BP」です。
小型のメタルバイブレーションで、コンパクトボディとリアブレードにより、広い範囲にアピールしてくれます。
- 商品名:CLA043 ブレイズビーンMT BP
- メーカー:クロスファクター(cross factor)
- 重量:3g
- 対象魚:アジ、メバル(ライトゲーム)
- 販売価格(税込):212円
適したルアー④:ワーム+ジグヘッド
ワーム+ジグヘッドは、ワームとジグヘッドを組み合わせて使う仕掛けで、アジング(アジ釣り)で基本となる仕掛けです。
軟質な素材でできた、ミミズや小魚などを模倣したソフトタイプルアーの「ワーム」に、重りと針が一体化した「ジグ」をセットして(刺して)使います。
ターゲットや釣りのスタイルに合わせ、シャンクと呼ばれるジグヘッドの軸長を変えるのが基本で、アジングの場合は長めのシャンクがおすすめです。

引用元:https://fishingman.jp/products/arkz-27425
アルカジックジャパン「アジング スターターセット A」は、3種類のジグ(フック)と1.8インチのワームが5個入ったセットになっています。
重さの異なる3種類のフックが2個ずつ入っており、堤防でのアジングにはこれだけでタックルの準備ができるので、これからアジングを始めようと思っている人、ルアー釣り初心者の人におすすめです。
- 商品名:アジング スターターセット A
- メーカー:アルカジックジャパン(Arukazik Japan)
- フック(ジグ):0.8g-#8、1.0g-#8、1.5g-#8 各2本入
- ワーム:艶じゃこ 1.8inch 5個入
- 対象魚:アジ
- 販売価格(税込):1,001円
適したルアー⑤:トップウォーター
トップウォーターとは水面(トップウォーター)で使われるルアー全般のことで、水面でルアーアクションが行うため、魚が食いつく瞬間が見られるのが特徴です。
水面で狙える魚の種類も多く、トップウォーターにはペンシルベイトやホッパーなどさまざま種類のルアーがあり、魚や釣り場に合わせて選べます。
ブラックバス(バス)が水面に飛び出し、ルアーに食いつく瞬間が見られるため、バス釣りでの人気が高いです。
ペンシルベイト
ペンシルベイトとは、細長い鉛筆のような形状をしたルアーのことで、数多くの種類が販売されています。
ロッドアクションにより独特のアクションを起こすのが特徴で、水面で静止した状態からアクションを行うのが基本です。
瞬間的に水中に潜る「ダイビング」や、ペンシルベイトが左右に首を振る「ドッグウォーク」など、さまざまなアクションが行えます。
ホッパー
ホッパーとは、水面でカエルが跳ねるようにアクションを起こすルアーのことで、空気を含みながら出すホップ音からホッパーと名付けられました。
口にカップがついているような見た目で、カップによってアクションを起こしたときに独特の音が鳴り、魚を誘い込みます。
水面に半分だけ顔を出す垂直浮きや水平浮き、斜めに顔を出す斜め浮きなど、さまざまな種類があるルアーです。

引用元:https://fishingman.jp/products/mrky-4905789112479
バスの高い集魚効果のあるトップウォーターが、ノリーズ「ウォッシャークローラー フカフカ フローティング 609」です。
縦方向への波動を出し、リールを非常にゆっくりと巻く「デッドスロー」で、高いバス寄せ効果を発揮します。
- 商品名:ウォッシャークローラー フカフカ フローティング 609
- メーカー:ノリーズ(Nories)
- 重量:30g
- 対象魚:ブラックバス(バス)
- 販売価格(税込):8,718円
適したルアー⑥:スピンテールジグ
スピンテールジグとは、小魚を模した金属製ボディに、回転するブレードが付いたルアーのことで、バスやシーバスを始めさまざまな魚が狙えます。
ただ巻きするだけでブレードが回転し、強く魚にアピールしてくれ、ターゲットとなる魚も多いので、初心者にもおすすめのルアーです。
スピンテールジグのブレードにはウィローとコロラドの2種類があり、ウィローはブレードの抵抗が少なく高速巻きに向いており、コロラドはブレードの抵抗が大きいため、スローリトリープ(ゆっくり巻く)に向いています。

引用元:https://fishingman.jp/products/isi-4589611483472-out
一誠(ISSEI)「海太郎 サカナサカナスピン #005 イワシ」は、カタクチイワシを模した、低重心でワイドなボディデザインのスピンテールジグです。
水中での姿勢安定が保たれるよう、長穴異形にラインアイが配されており、アジやメバルなどのライトゲームからシーバスや青物まで、幅広いターゲットに使えます。
- 商品名:海太郎 サカナサカナスピン #005 イワシ
- メーカー:一誠(ISSEI)
- 重量:30g
- 対象魚:アジ、太刀魚、根魚、青物、シーバス
- 販売価格(税込):676円
海の堤防でのルアー釣りの注意点

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/96-8017479/
海の堤防でルアー釣りをする際にいくつかの注意点があり、無視して行うと思わぬ怪我やトラブルに発展する可能性があります。
長くルアー釣りを楽しむためにも、怪我やトラブルにならないよう、以下の点に注意しながらルアー釣りをしましょう。
1. キャスト(投げるとき)の注意点
ルアーをキャストするとき(投げるとき)は周囲に人がいないか、頭上に電線などの障害物がないか、沖に船が出ていないかを確認した上、安全が確認できたら行いましょう。
ほかの釣り人に針を引っ掛けたり、糸を絡めたりするなどして怪我をさせてしまった場合は、治療費などが請求されることがあります。
また、ルアー釣りには必要なスペースがあり、近すぎるとトラブルとなる可能性があるので、隣の人と最低でも5m~10m程度の間隔を空けてルアー釣りを行いましょう。
2. ルアーの操作時の注意点
釣果につなげるためには、ルアーやターゲットに合わせたルアー操作が必要です。
一定間隔でリールを巻く「ただ巻き」や、「トゥイッチ」(ロッドの先端を小刻みに動かし、ルアーに動きをつける)、ロッドを持ち上げてルアーを浮かせ自然に沈ませる「リフト&フォール」など、ルアー操作にはさまざまなものがあります。
ルアーやターゲットに合わせた操作をすることでルアーに動きが生まれ、魚が食いつきやすくなるので、ルアー操作を身につけておくと成果につながりやすいです。
また、使用するライン(釣り糸)やターゲットの魚に合わせたドラグ調整を適切に行い、ラインブレイク(糸が切れる)を防ぎましょう。
3. フッキング(合わせ)の注意点
魚のアタリを感じたときに、即フッキング(合わせ)をするのは一概に良いとは言えず、魚の活性や種類に応じたフッキングが必要です。
フッキングにはアタリを感じたらすぐに合わせる「即合わせ」、リールを巻いて魚の口に食い込ませる「巻き合わせ」、最初に合わせた後、さらに2、3回強い合わせを入れて確実に針を食い込ませる「複数合わせ」があります。
コツコツと小さなアタリが繰り返される場合は、魚がルアーをつついて確認している可能性があるので、すぐにフッキングせず少し間を置いたり、再度誘い込んだりしてみましょう。
特に根魚などは即合わせをせずに、アタリを感じたら少し待って、じっくりと食い込ませる方がフッキングしやすいことがあります。
4. 魚を取り込むときの注意点
魚を取り込む際は、海の中に落ちてしまわないよう最大限に気をつけ、魚が傷つかないよう注意しながら行いましょう。
魚を取り込む方法には、リールを巻いてそのまま魚を釣り上げる「ズリ上げ」、海釣りの定番でもある「ランディングネット(玉網)」、魚を掴む「フィッシュグリップ」などがあります。
ルアーをキャストする前に、まずは魚を取り込む(ランディング)ための準備を行ったうえで、キャストすると取り込む際に慌てなくて済むので、取り込む段取りをしておきましょう。
5. ルアー釣り特有のトラブル回避
キャストを繰り返すルアー釣りは、根掛かり(ルアーが障害物に引っかかること)が起きやすく、最悪の場合糸が切れたり、切り離すしかなくなったりしてルアーが回収できなくなることも。
根掛かりを起こさないためには、細すぎるライン(釣り糸)を避け、ある程度の太さがあるものを選ぶと、多少ルアーが引っかかっても強引に引っ張ることでフック(釣り針)が抜け、返ってきやすくなります。
また、釣り場に合わせたルアーを使用することで、根掛かりのトラブルが避けやすくなるので、釣り場に合わせたルアーを選びましょう。
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