【釣り初心者向け】リールの使い方と基本操作をゼロから学ぶガイド

【釣り初心者向け】リールの使い方と基本操作をゼロから学ぶガイド

リールの使い方の手順①:リールをロッドに取り付ける

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/B1-1572408/

リールは、ロッド(釣り竿)だけの投てきで届かないスポットまで仕掛けを飛ばしてくれ、釣りの範囲を広げてくれるアイテムですが、手順に従って正しく使えば大物も狙いやすくなります。

「リールの使い方が今ひとつわからない」「釣果を伸ばしたい」という方は、まずはリール取り付けから手順をしっかり押さえておきましょう。

リールのフット(足)をロッドのリールシートに差し込む

ロッドにあるリールシートの竿尻側のスクリューを緩め、リールフット(足)をリールシートに差し込みましょう。

スピニングリールの場合、リールの上部に「Tの字」のように飛び出た部分がリールフットです。

リールフットの前方部をリールシートの前方部に差し込み、リールフットがリールシートに密着するように当てましょう。

主なリールには、スピニングリールやベイトリール(両軸リール)、電動リールがあり、リールによってリールフットの位置や形状が異なっています。

リールシートのネジを締めて固定する

リールフットの前方部をリールシートの前方部に差し込み、リールフットとリールシートが密着しているのを確認したら、リールシートのネジを締め込んで固定していきましょう。

リールフットとリールシートが真っ直ぐ平行になっていないと、ネジを締め付ける時にガタが出たり、しっかり固定できていなかったりします。

また、締め付けが弱いとリールのガタツキが起こる原因となるので、リールフットとリールシートがまっすぐになるよう密着させ、しっかりネジを締めて固定しましょう。

リールの使い方の手順②:ラインを巻く

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/8B-1323571/

ロッドにリールの固定ができたら、スプール(ラインが巻き取られる部品)にラインを結び、ラインを巻いていきましょう。

リールにはそれぞれ、ラインを巻ける長さの限界(ラインキャパシティ)が決まっていますので、ラインキャパシティを超えない長さのラインを用意します。

1.スプールにラインを結ぶ

ロッドのガイドにラインを通したあと、リールのベール(ラインを出し入れする金属アーム)を開き、ラインの端をスプールに巻き付け結びましょう。

ラインの結び方は、一重結びができれば簡単にできる「アーバー・ノット」がおすすめです。

アーバー・ノットは結び目が小さく、リールに巻いてある糸が少なくなってもラインが引っかかりにくく、ラインの太さに関係なく結べます。

アーバー・ノットで結んだあと、不安な場合はテープで結び目のあたりを固定し、ベールを閉じたらライン巻きの準備完了です。

2.ラインを巻く

スプールにラインを結びつけたら、釣り糸が巻かれているスプールからラインを巻き上げていきますが、巻き上げた際にラインが緩すぎると絡みやすくなります。

ラインに適度なテンションをかけ、巻き上げていくのがうまく巻き上げるコツですが、2人で行うと作業が楽です。

ラインのスプールのボビンにボールペンなどを差し、1人はボールペンなどの両端を持ってスプールを回転させ、もう1人が適度にラインにテンションをかけながらリールに巻き上げていくと、スムーズな巻き上げができます。

なお、ラインを撒きすぎるとキャスト時に絡まりやすくなるので、ラインのスプールの8~9割(ラインスプールの縁から2~3mmあたりまで)を目安にして巻き上げていきましょう。

リールの使い方の手順③:ルアーやエサを取り付ける

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/9A-326843/

リールのスプールにラインを巻いたら、ルアーやエサを取り付けていきましょう。

メインラインがPE(高分子量ポリエチレン)など耐摩耗性の弱い素材の場合は、リーダーを結んだほうが良いです。

リーダーを結ぶ(必要な場合)

ルアーにエサを取り付ける前に、必要に応じてメインラインとルアーの間に、リーダー(透明な太いライン)を結びましょう。

リーダーがあれば、根ズレや歯ズレなどによって糸が切れるリスクを抑えられ、魚がかかった時の衝撃も吸収してくれます。

ただ、メインラインがナイロン素材の場合はもともと耐摩耗性が高いため、リーダーを必要としません。

スナップ付きサルカンを装着

リールから伸びるメインラインの先端を、「サルカン(別名:スイベル、モドリイシ)」と呼ばれる金具の部品に通し結んでいきましょう。

サルカンはラインがねじれ(よれ)ないよう、2つの金属が回転するようにできており、逆にサルカンがないとラインがよれたり、変なクセが付いたりしてトラブルが発生することも。

ラインを結ぶリングが開閉式になっている「スナップ付きサルカン」を使用すれば、釣り場ですぐに仕掛けやテンビン(重りが付いたL字型の針金)を接続できます。

リールの使い方の手順④:キャスト(投げる)

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/B7-2881500/

うまくキャスト(投げる)には、キャスト前のちょっとした準備が必要で、キャストにもコツがあります。

キャストの際に、どのような準備が必要で、どのようにキャストすれば上手くいくのかを見ていきましょう。

キャストの準備

キャストの前に、竿先からラインを30cm~40cm程度出しておく「タラシ」をしておき、周囲(特に後方)に人や障害物となるものがないか確認をしておきましょう。

安全確認ができたら利き手でリールを持ち、ラインを人差し指で軽く挟み、ルールのベールを起こせばラインがフリーになって、キャストのときにスムーズにラインが出ます。

ラインを指に引っ掛けないと、キャストのときにラインが暴れ、うまくキャストできないので忘れずにラインを指で軽く挟んでおきましょう。

キャスト(投げる)

うまくキャスト(投げる)するには、ロッドを後ろに振りかぶり、ロッドのしなりを使いながら、素早く投げる動作を行うのが重要です。

ロッドを振りかぶったあと、前方に降り出すタイミングでリールのラインを押さえていた指を離し、自然な角度(45度くらい)を目安に、ラインを放出していきましょう。

狙った位置にキャストするには、ロッドの反発力を上手に使うことが大切ですが、キャストのタイミングが早すぎると上に飛びすぎ、逆に遅すぎると下に(手前に)落ちてしまいます。

リールの使い方の手順⑤:ラインの回収(リトリーブ)

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/9D-585707/

キャストできたら、ルアーなど仕掛けを泳がせる「リトリープ(ただ巻き)」を行い、ラインをリールに巻いていきましょう。

多くのルアーはリトリープを行うことで、ルアーが泳いでいるような状態となり、魚を誘い込んで食いつかせやすくなるので、しっかり身につけておきたいテクニックです。

ルアーを泳がせる以外にも、ラインを回収したい場合にリトリープが必要となるので、手順を見ていきましょう。

ベールを閉じる

リトリープを行う際は、まずはベールを手で閉じますが、中には自動で閉じてくれるリールもあります。

しかし、自動でベールが閉じるルアーの場合、思わぬタイミングで閉じてラインが絡まるなどライントラブルが起こることがあるので、手で閉じたほうが安全です。

ラインを巻いても大丈夫な状態になっているか確認をした上で、手でベールを閉じて、ラインを巻いていく準備を行いましょう。

リールを巻いて仕掛けを回収

リールのベールを閉じたら、ハンドルを回してラインを巻き取っていきましょう。

ハンドルを巻く速度によってルアーなど仕掛けの動き方や、魚によっては食いつきが変わり、一般的にリールをゆっくり巻くと、魚が仕掛けをじっくりと追いやすくなります。

逆に速く巻くと、魚が反射的に食いつきやすくなるため、ルアーフィッシングに向いているほか、巻きながらロッドを少し動かすと、ルアーがより自然と泳ぐように。

1秒間に1回巻いていくように、一定のタイミングで巻いていくより、巻く速さに変化を付けたほうが、魚の食いつきがよくなる傾向にあるので、巻く速さを変化させて試してみてください。

リールの使い方の手順⑥:ドラグ調整(魚がかかったとき)

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/B4-5372269/

ドラグとは、強い力でラインが引っ張られた時に、ラインが切れたり竿が折れたりしないよう、スプールが回転して力を逃がす機構のことです。

もともとリールにはドラグが備わっていますが、使うライン以上にドラグを締め込んでいると、魚がかかった際に切れたりしやすくなるので、釣りに慣れていない初心者ほどしっかりドラグ調整を行っておきましょう。

ドラグ調整の手順

ドラグはスピニングリールなら、スプール上部についているつまみで、ベイトリールではハンドルの横に付いている星型のつまみを締めたり、緩めたりすることで調整が行えます。

右に回すとドラグが締まって強くなってラインが出にくくなり、逆に左に回すとドラグが緩まり、ラインが出やすくなるので、状況やセッティングに合わせて調整しておきましょう。

ドラグ調整の目安は、使用するライン強度の3分の1から4分の1程度で、ロッドにリールをセットした状態でガイドにラインを通し、計測するハカリを使って調整を行います。

ロッドが45度程度にしなるようにして、リール前面でドラグチェッカーを使い、測定を行っていきましょう。

ドラグ値の特性

ドラグはロッドの状態(起こしているのか、寝かしているのか)や、リールのサイズなどによって変化します。

一般的にロッドが起きているとドラグが出やすく、逆に寝ているとドラグが出にくくなるので、調整の際の参考にしてみてください。

また、リールのスプール外径サイズもドラグで設定した強度に大きく関係するため、スプール一杯にラインが巻かれている状態で調整を行いましょう。

リールの使い方の手順⑦:釣り後のメンテナンス

引用元:https://pixabay.com/ja/photos/B3-400501/

釣りが終わったあと、リールをどう取り扱うかでリールの寿命や、調子に関わってきます。

リールは精密機械でもあるため、安定した性能を発揮させ長く使っていくために、釣りが終わったらできるだけ早くメンテナンスを行いましょう。

リールの洗浄

釣りが終わった後はなるべく早く、メーカの指定する方向から流水をリールにかけながら洗いますが、水の中に沈めておくのはNGです。

リールを洗う前にドラグを締め、上から流水をかけるようにして水洗いを行いますが、洗っている最中にハンドルを回転させると水が侵入する恐れがあるので、ハンドルを回転させないよう注意しながら洗いましょう。

特に海釣りの後は、早くリールを洗わないと塩分でパーツが錆びたり、くすんだりしやすくなるのでしっかり流水で水洗いを行い、洗い終わったらしっかり水気を拭き取ります。

また、メンテナンスフリーのリールは洗わなくても良いと思っている方がいるかもしれませんが、汚れなどがたまりやすくなるので、釣りの後に洗うのが無難です。

洗った後のメンテナンス

リールを洗い終わり、水気をしっかり拭き取ったら、スプールを開けてセンターシャフトと、ハンドルやドラグ部分に軽くリールオイルを塗っておきましょう。

オイルは金属同士が触れる可動部の動きを滑らかにする働きがあり、できれば洗った後に毎回オイルを塗るのが望ましいです。

どれだけ小まめにメンテナン

ブログに戻る

最近見た商品